"æternal(aeternal)" の意味

浜崎あゆみさんの曲に「æternal」というタイトルのものがありますが、「æternal」とはどういう意味でしょうか?

"æternal" または "aeternal"

"æternal" はフォントの関係で "aeternal" と表記されることもありますが、"æternal" も "aeternal" も同じ言葉です("æ" = "a + e")。

そして、"æternal" や "aeternal" は "eternal" という英単語と同じ意味だと思われます。(下記参照)

"eternal" の意味

"eternal" には形容詞としての意味と名詞としての意味があります。

形容詞としての意味:
  1. 永遠の、不変の
  2. (神に関わる事柄で)終わりも始まりもない、常に存在する
  3. 途切れることのない、絶え間のない、継続的な
  4. 果てしない、いつまでも終わらない、エンドレスな
名詞としての意味:
  1. 時を超越したもの、終わることがないもの、途切れることがないもの
  2. (定冠詞を付け大文字で始める "the Eternal" で)神

"æternal(aeternal)" と "eternal" の関係

冒頭で「"æternal(aeternal)" と "eternal" が同じ意味だ」と書きましたが、それは "eternal" の語源がラテン語の "aeternālis" だからです。

ラテン語 "aeternālis" が英語に輸入されて "eternal" となる過程において、"aeternālis" の先頭の "a-" が落ちたのだと考えられますが、この曲の作詞を担当した(そしておそらくタイトルも決定した)浜崎あゆみさんがタイトルを決めるときに何らかの理由で、"eternal" になるときに省かれた "a-" を復帰させて "aeternal" としたのでしょう。

したがって "aeternal" は "eternal" と綴りが違うだけで意味は同じだと考えてよいでしょう。

語頭の "ae-" の扱い

"ae-" で始まる英単語の語頭の "a-" の扱いは様々です。

例えば、「永遠」という意味の英単語 "eon" は "aeon" と綴ることもできます。

また、「美的な、美術に関する、審美的な」などの意味を持つ英単語 "aesthetic" は先頭に "a-" が付いていますが、これを "a-" を落とした "esthetic" と綴ることもあります。
"aesthetic" も "esthetic" も発音は同じで「エステティック」です。 日本語の「エステ」も「エステティック」から来ています。

"æternal" という言葉は存在しない

"aesthetic" の場合は「語頭の "a-" が残っているのが主流で外すのもOK」という扱いですし、"eon/aeon" の場合は「語頭に "a-" を付けても付けなくてもOK」という扱いです。

しかし、"eternal" の場合は語頭の "a-" の痕跡が語源に残るのみで、"aeternal" という綴りの選択肢が辞書に記載されていません。

つまり "æternal" という綴りの語は、英語の単語としては存在しません。 英語以外のイタリア語でもフランス語でもスペイン語でも、"eternal" に相当する語の語頭に "a-" は付きません。 辞書の語源の説明を見ると、古フランス語の時点ですでに "eternel" という具合に語頭から "a-" が落ちていました。

したがって、"æternal" は(綴り的には)既存の言葉ではないでしょう。