「アサシン」とは

アサシンとは

歴史的な意味

歴史的には「アサシン」は、イスラム教の一派であり11~13世紀にかけて現在のイランおよびシリアの辺りを根拠地としていたニザール派を指す言葉です。

ニザール派は、彼らと宗教的に対立していたセルジューク朝(トルコ)だけでなく、十字軍に対しても秘密諜報員による暗殺を繰り返しました。 そして、ヨーロッパに戻った十字軍がニザール派による暗殺行為を脚色して吹聴したために、ニザール派の誇張された恐ろしさと共に「アサシン」という名称がヨーロッパで広まりました。

現代における意味

現代において、"assassin" は「報酬を目当てとして、あるいは宗教的な理由で政治的なリーダーを暗殺する人」という意味で用いられます。
"Lee Harvey Oswald is the accused assassin of President John F. Kennedy."
(ジョン F. ケネディ大統領の暗殺者だとされているのはリー・ハーベイ・オズワルドである)

"assassin" の語源

イスラム教の主流派であるスンニ派(セルジューク朝)は、異端のニザール派を「大麻使用者」と呼んで軽蔑していました(*)。 この「大麻使用者」を意味するアラビア語が "ḥaššāšīn" です。 この "ḥaššāšīn" が、フランス語とイタリア語を経て16世紀に "assassin" というつづりになって英語に輸入されました。
(*) スンニ派とニザール派はイスラム教の教義の色々な点において見解に相違があり対立していた。 イスラム教では麻薬は禁じられている。 ただし、ニザール派が大麻を使用していたかどうかは不明。

RPGにおけるアサシン

"assassin" は「暗殺者」と日本語に訳されるほか、ロール・プレイング・ゲーム(RPG)などの世界では、そのままカタカナで「アサシン」と表記されます。 RPGにおけるアサシンは職業(クラス)の1つで、職業としての性質は忍者と同じようなものです。

「職業」とは

RPGにおける「職業」とは、プレイヤーが操作するキャラクターの専門分野のようなものです。 RPGの職業には戦士・魔法使い・僧侶・盗賊などがあり、それぞれに得意分野と役割が異なります。

戦士は前衛として、剣や盾を用いて敵と渡り合います。 僧侶は傷を癒す役割です。 魔法使いは強力な魔法で敵に大きなダメージを与えますが、防御力が弱いうえに魔法を唱えるのに時間がかかるので、戦士に守ってもらわなくてはなりません。 盗賊は戦闘ではあまり役に立たず、宝箱を開けたり罠を察知したりします。

アサシンや忍者は戦士と盗賊を足して2で割ったような職業で、戦闘においては闇に潜んでクリティカル・ヒット(必殺の一撃)を放ちます。