「ダウンサイズ」の意味

「ダウンサイズ」というタイトルの映画が 2018年3月に日本で公開されますが、この「ダウンサイズ」とは一体どういう意味なのでしょうか?

「ダウンサイズ」の原題

映画「ダウンサイズ」の原題(元の英語のタイトル)は "Downsizing(ダウンサイジング)" といいます。

"Downsizing" の意味

映画「ダウンサイズ」の原題にあたる "Downsizing" は "downsize(ダウンサイズ)" という動詞を動名詞にした言葉です。 動名詞では、動詞の末尾に "~ing" を付加して、「~すること」という意味になります。

"downsize" の基本的な意味は、「数量/サイズを減らす、数量/サイズが減る」とか「コンパクトにする」というものです。 "downsize" には「小さな家で質素に(無駄を省いて)暮らす」という意味もあります。

したがって、"Downsizing" は「数量/サイズを減らすこと、コンパクトにすること、小さな家で暮らすこと」といった意味になります。

映画「ダウンサイズ」は体のサイズを1/10以下に小さくして人類の生活コスト(食糧問題や環境への負担)を減らすという話なので、"downsizing" は「サイズを小さくすること」という意味で使われているのでしょう。 「家ならぬ人体のサイズを小さくして効率的に暮らすこと」という意味も込められていそうです。

"Downsizing" → 「ダウンサイズ」

英語の "downsize" は動詞です。 "downsize" に名詞としての意味はありません。 したがって、厳密に考えれば「ダウンサイズ」という邦題(日本語のタイトル)は「サイズを小さくする」という動詞になってしまいます。

しかし、"downsize" という英語をカタカナ語として輸入する場合、"downsize" のカタカナ語はおそらく「ダウンサイズする」になることでしょう。 そして「ダウンサイズする」という表現において「ダウンサイズ」というカタカナ語はすでに名詞として扱われています。

そう考えると、カタカナ語の「ダウンサイズ」は英語の "downsize" と違って("~ing" を付けるまでもなく)名詞的な性質を持ち合わせていると言えます。

"Downsizing" という原題を日本語にするに当たって、邦題を決定する担当者はおそらく「ダウンサイジング」にするか「ダウンサイズ」にするかで悩んだことと思います。 語呂的には「ダウンサイジング」も悪くなさそうですが、カタカナだけを見比べたときに「ダウンサイジング」よりも「ダウンサイズ」のほうがカタカナ語の元となる英語に思い至りやすい(*)と考えたのかもしれません。
(*)「ダウンサイジング」から "downsizing" に思い至るよりも「ダウンサイズ」から "downsize" に思い至るほうが容易。