映画「ハウス・ジャック・ビルト」の意味は? 原題は?

「ハウス・ジャック・ビルト」というタイトルの映画が 2019年に日本で公開されますが、「ハウス・ジャック・ビルト」とはどういう意味なのでしょうか?

意味

「ハウス・ジャック・ビルト」は "house Jack built"

「ハウス・ジャック・ビルト」は "house Jack built" という英語をカタカナで表記した言葉です。

"house Jack built" の意味

"house Jack built" は「ジャックが建てた家」という意味です。 「ジャック」とは、この映画の主人公の名前です。 映画では、建築家を志す技師であるジャックが家を建てるまでの12年間が5つのエピソードを通じて描かれます。

"house Jack built" は関係代名詞が用いられた表現です。 "house" と "Jack built" の間に関係代名詞の "that" が省略されています。

"house" と "Jack built" の関係は "house(家)" という名詞を "Jack built(ジャックが建てた)" という形容詞(節)が修飾するというものです。 "house" がどういうものであるのかを "Jack built" が説明しています。

文法的には "house" の前に冠詞("a" または "the")が必要ですが、英語をカタカナ語に変換するときには冠詞が省略されることが少なくありません。

原題

「ハウス・ジャック・ビルト」の原題は "The House That Jack Built" です。

邦題(日本語のタイトル)をアルファベットの表記に戻したものが "house Jack built" なので、邦題では原題の "The" と "that" が省略されていることになります。"The" が省略されたのは上述のようにカタカナ語にするときの慣行に従ったのでしょう。

"that" の省略

邦題で "That" が省略されているのはどうしてでしょう? 英語の文法的には問題ありませんが、どうして原題に入っているものをわざわざ省略したのでしょうか?

それは "that(ザット)" が意味ではなく文法的な機能を担当する言葉だからかもしれません。 名詞や動詞などのように意味を担当する語に比べて前置詞(at、in、from など)などの機能語は他国の言語(この話で言えば日本語)に取り入れられにくいという話を聞いたことがあります。 そして、関係代名詞の "that" は機能語です。

あるいは単に語呂の関係かもしれませんね。 「ハウス・ザット・ジャック・ビルト」よりも「ハウス・ジャック・ビルト」のほうが語呂がいいかも。