「イノセント」の意味

「イノセント」を英語に戻すと

「イノセント」というカタカナをアルファベットに戻すと、"innocent" となります。

"innocent" の基本的な意味

"innocent" は「無邪気な」や「罪を犯していない」という意味の形容詞で、その根底に流れる意味は「邪悪さ・悪意・悪事・罪とは無縁である」というものです。

「無邪気な」という意味は日常的な文脈において使われ、「罪を犯していない」という意味は法律的な文脈で使われます。
"an innocent child"
(無邪気な子供)
"She was innocent of all charges."
(彼女はすべて罪状に関して、罪を犯していなかった)

「罪を犯していない」について

「罪を犯していない」という表現はまわりくどく響きますが、"innocent" を「無罪」と訳すのは間違いでしょう。

「無罪」というのは、「実際に罪を犯していない」という意味ではなく「法律的に罪を犯していないと認められた」ということであり、「無罪」に対応する英語は "not guilty" です。

これに対して "innocent" は、裁判所が無罪判決を出したという意味ではなく、(判決がどのようなものであるかに関わらず)被告が実際に罪を犯していないという意味になります。

"innocent" のもう1つの法律的な意味

"innocent" には「罪を犯していない」という意味に加えてもう1つ、法律的な文脈で用いられる意味があります。 それは「善意の(悪意が無い)」というものです。 「善意の」とは、法律的に問題がある行為をしていても、その自覚がないという意味です。

例えば、真っ暗闇で周囲がよく見えない状況のときに他人の土地に入り込んでしまった場合、その人は「善意の侵入者(innocent trespasser)」ということになり、意図的に他人の土地に侵入する侵入者とは法律的な扱いが異なります。

"innocent" のその他の意味

"innocent" には、「無邪気な・罪を犯していない」という基本的な意味から派生した次のような意味もあります:
  1. ~を知らない、~の自覚が無い
  2. (いたずらなどが)害のない、危険でない
  3. (視線や表情などが)率直な
  4. 世間の荒波に揉まれていない、初心(うぶ)な、能天気な、頭の回転が遅い
  5. ~が欠如している、無知な、経験不足の
  6. (腫瘍が)悪性ではない
"Othello is a master of games on the battlefield, but he is innocent of social games."
(戦場では勝負の達人である軍人オセロだったが、社交上の勝負ではまったくの素人だった)
"Much of what passes for general history-writing about the Ottoman Empire is in reality quite innocent of 'history' and reduces the Ottomans and their world to a theatre of the absurd."
(オスマントルコ帝国の歴史について書いたとされる書物の多くは、実のところ「歴史」のことを何もわかっておらず、オスマントルコ人とその世界を馬鹿者の劇場としてしか扱っていない)

上記の例文にあるように、"innocent" と共に使われる前置詞は "of" です。

"innocent" の名詞の意味

"innocent" はもともと形容詞ですが、名詞の意味でも用いられるようになっています。
  1. 無邪気な子供、幼い子供
  2. 物事の機微に通じていない人、単純な人、経験不足の人、洗練されていない人
  3. ローマ法王の名前(インノケンティウスI世~Ⅵ世)を英語で表記すると「イノセント」

"innocent" の語源

"innocent" という英語の言葉は、「無害」という意味のラテン語 "innocens" に由来しています。 12~13世紀ごろに古フランス語を介して英語に取り込まれました。