「ペンタゴン・ペーパーズ」の意味

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」というタイトルの映画が 2018年3月に日本で公開されますが「ペンタゴン・ペーパーズ」とは一体どういう意味なのでしょうか?

「ペンタゴン・ペーパーズ」は "Pentagon Papers"

「ペンタゴン・ペーパーズ」は "Pentagon Papers" という英語の発音をカタカナで表記した言葉です。

"Pentagon Papers" の意味

"Pentagon" の意味

"Pentagon" とは米国国防総省の本部のことです。 "Pentagon(ペンタゴン)" は「五角形」という意味です。 米国国防総省の本部を空から見ると建物が五角形をしているので、"The Pentagon" と呼ばれます。 "The Pentagon" は厳密には米国国防総省の本部のことですが、米国国防総省という組織を指して用いられもします。


米国国防総省(ペンタゴン)。 画像提供: David B. Gleason

"Papers" の意味

"paper(ペーパー)" は「紙」という意味ですが、「文字が記された紙」すなわち「文書」や「論文」という意味もあります。 "paper" は特に「公式の文書、公文書」という意味で使われることもあり、この意味で使われるときには "papers(ペーパーズ)" と複数形になることが少なくありません。

"Pentagon Papers" の意味

上記から、"Pentagon Papers" を日本語に置き換えると「国防総省の公文書」となります。

"Pentagon Papers" の本当の意味

米国において "Pentagon Papers" は特に "United States - Vietnam Relations, 1945-1967: A Study Prepared by the Department of Defense" という公文書を指します。

"United States - Vietnam Relations, 1945-1967: A Study Prepared by the Department of Defense" を日本語にすると「1945~1967年における米国とベトナムの関係: 国防総省による研究」となります。

"Pentagon Papers" の内容

"United States - Vietnam Relations, 1945-1967: A Study Prepared by the Department of Defense"(通称 "Pentagon Papers")は、ベトナム戦争中の歴代大統領(トルーマン、アイゼンハワー、ケネディー、ジョンソン)が戦争の目的に関して国民を偽ったり、戦線を拡大したことを国民から隠していたことを暴露するする文書です。

長らくのあいだ機密文書に指定されてきましたが、2011年に一般に公開されるようになりました。

「ペンタゴン・ペーパーズ」の原題

2018年3月に公開される「ペンタゴン・ペーパーズ」の原題(元の英語のタイトル)は"The Pentagon Papers" ではなく "The Post" といいます。

"The Post" とはワシントン・ポスト紙を指すのでしょう。 「ペンタゴン・ペーパーズ」では「ペンタゴン・ペーパーズ」の公表を巡ってニューヨーク紙とワシントン・ポスト紙が競ったり協力したりする様子をワシントン・ポスト紙の視点で描きます。

邦題(外国の映画を日本で公開するときに付けられるタイトル)を「ポスト」とすると郵便ポストのことかと思いますし、「ワシントン・ポスト」とすると語呂が悪いうえに映画の内容もわかりにくいですから、邦題を「ペンタゴン・ペーパーズ」としたのは良い判断だったと思います。