「レンチン」 の意味

「レンチン」は略語

「レンチン」は「レンジでチンする」を略した表現です。

「レンジでチンする」の意味

それでは、「レンジでチンする」とは一体どのような意味なのでしょうか?

「レンジ」の意味

「レンジ」は「電子レンジ」のことです。

「チンする」の意味

「チンする」とは「電子レンジで加熱調理する」という意味です。 電子レンジによる加熱が終わったときに電子レンジが「チーン」という音を立てて報せてくれることに由来します。

「レンジでチンする」の意味

上記から「レンジでチンする」とは、「電子レンジで加熱調理をする」という意味になります。

「レンチン」の意味

したがって、「レンチン」とは「電子レンジで加熱調理をするという行為」という意味の名詞です。 「電子レンジで加熱調理をする」という動詞の意味で「レンチン」を使いたいときには、「レンチンする」という言い方をします。

「レンチン」の使用例

"昼食はテーブルの上に置いてあります。 レンチンして食べてね。 母より"
(昼食はテーブルの上に置いてあります。 電子レンジで温めて食べてね。 母より)
"おっと、そいつの扱いには気をつけな。 レンチンでボンだぜ"
(おっと、そいつの扱いには気をつけな。 電子レンジで加熱調理すると爆発しちまうぜ)
"調理方法: ①外袋から取り出す。 入っているものを開封時にお確かめください。 ②「きざみのり」を取る。「きざみのり」はレンチンしないでください。 ③約5分30秒レンチンする。冷たい場合は10秒ずつ再レンチンしてください。 ④「きざみのり」をふりかける。"
(調理方法: ①外袋から取り出す。 入っているものを開封時にお確かめください。 ②「きざみのり」を取る。「きざみのり」は電子レンジで加熱調理しないでください。 ③約5分30秒電子レンジで加熱調理をする。冷たい場合は10秒ずつ電子レンジで再加熱調理してください。 ④「きざみのり」をふりかける。)
"鍋なし、火なし。レンチンだけで作る簡単おかず"
(鍋なし、火なし。電子レンジで加熱調理する行為だけで作る簡単おかず)

「レンチン」と「チン」の違い

「レンチン」よりも「チン」のほうが世間的に普及していると思われますが、利用できる場面の広さでは「レンチン」のほうが勝っています。 「チン」の代わりに「レンチン」は必ず使うことが出来ますが、「レンチン」は「チン」の代わりに使えないことがあるためです。

例えば「チンするだけの簡単レシピ!」の「チン」を「レンチン」に置き換えても問題は生じませんが、「レンチンだけの簡単おかず」を「チンだけの簡単おかず」としたり「レンチンで済ませちゃおう」を「チンで済ませちゃおう」としたりすると 違和感があります。

この違和感の原因は、「チン」という表現がもっぱら「チンする」という動詞で使われることにあります。 つまり「チン」は「チンする」という動詞で使われる場合に限り、「電子レンジによる加熱調理」という意味だということが即座に了解されるのです。

「チン」は依存的

「チンする」ではない「チン」が「電子レンジによる加熱調理」という意味で使われることもありますが、それは状況や文脈的に電子レンジの関与が明らかである場合に限ります。

例えば「チンでお願いします」という表現だけを見て最初に思い浮かぶのは「犬の話? それともシモネタ?」というものでしょう。 これが「調理方法はいかがなさいますか?」という質問に対する答えであれば、「チン」というのが電子レンジの話であることがわかります。 つまり、「チン」は文脈や状況に依存する表現だということです。

「レンチン」は自立的

これに対して「レンチン」は「レンチンする」という動詞であるかどうかに関わらず、「チン」の前に「レン」が付いているために犬の話やシモネタと誤解されることがありません。 つまり、状況や文脈に関わらず安定的に自己の意味を主張できるのです。

比較

このことは、通りすがりの人にいきなり「チンでお願いします」と言ったときと「レンチンでお願いします」と言ったときの反応で比較するとわかりやすいでしょう。
"チンでお願いします"
⇒ へ、変質者!?
"レンチンでお願いします"
⇒ こんなとこに電子レンジなんてありませんよ。 変な人だ。
いずれにしても頭がおかしい人と思われるわけですが、「レンチンでお願いします」と言ったときには少なくとも「レンチン」が何を意味するかは相手方に正しく伝わっています。 これに対して「チンでお願いします」と言ったとき、言われた側の人は「チン」の意味を特定できていません。