"yell" の意味

"yell" の基本的な意味

"yell" の基本的な意味は「叫び声をあげる」というものです。 叫び声をあげる理由はさまざまで、痛み・驚き・恐怖などでおのずとが出てしまう叫び声であったり、何かの目的で意図的に出す叫び声であったりします。 "yell" には、そのようにして発せられる「叫び声」という名詞の意味もあります。
"She yelled at the pain."
(彼女はその痛みに叫び声をあげた)
"I yelled to her from the roof but she couldn't hear me."
(彼女に向かって屋根から大声をあげたが聞こえないようだった)

「声援を送る」という意味は無い?

日本語では「激励する」とか「声援する」という意味で「エールを送る」という言い方をします。 この「エール」というのは "yell(イェル)" から来ており、英和辞典には、"yell" の意味の1つとして「エールを送る」という動詞が記載されています。

しかし、実際には "yell" だけで「声援する」という意味にはならないようです。 つまり、"yell" の意味はあくまでも「大声を出す」というだけのもので、そこに声援的なものを意味する別の言葉がくっついて初めて、「声援を送る」という意味になるようです。
"Spectators clapped, cheered, and yelled encouragement."
(観客は拍手喝さいし、声援を送った)
"The coach yelled at the team after they lost the game."
(コーチは試合に負けたチームを怒鳴りつけた)

英英辞典を見ると、(英国ではなく)米国やカナダの英語に限って "yell" に「エール」という名詞の意味がありますが、「エールを送る」という動詞の意味は記載されていません。

次の例文でも、"yell" は「声援を送る」という意味ではなく「歓声を上げた」という意味でしょう。 タッチダウンで得点を取った後に出す大声は声援よりもむしろ歓声でしょうから。
"After the team scored a touchdown, the cheerleaders yelled for the team."
(タッチダウンを決めたチームに、チアリーダーたちは歓声を上げた)

"send a yell" という言い方もしない

「エールを送る」に相当すると思われる "send a yell" という英文で検索すると、いくつかの文がヒットするものの、「エールを送る」という意味で "send a yell" という表現を使うことはないと思われます。

次の文では「エールを送る」という意味で "send a yell" という表現が使われていますが、「宮崎先生」という名前から察するに、ネイティブの英語ではなく日本語を英語に訳したものでしょう。
"Mr. Miyazaki also sent a yell to the students."
(宮崎先生は学生たちにエールを送った)

「エールを送る」という意味で "send a yell" という表現が使われる例は他にもありましたが、いずれも日本人が書いたと思われる英語でした。

また、次の文では "send a yell" という表現が使われてはいるものの、「声援する」という意味でないのは明らかです。
"sent a yell to taunt"
(大声で挑発した)