1. 英語に戻すと
「クロニクル」を英語に戻すと "chronicle" です。
2. 基本的な意味
"chronicle" の基本的な意味は 「歴史上の出来事を発生した順番で最初から記述した文書」。 この意味に対応する日本語は「年代記」や「編年史」です。
「年代記」も「編年史」も、意味は「歴史的な出来事や事件を年代順に記述した文書」です。
年代順じゃない歴史書って?
「歴史書の形式なんて年代順に出来事を記述する以外に無いのでは?」と疑問が生じますが、クロニクルではない歴史書に例えば「紀伝史」があります。
紀伝史では歴史を時系列に沿って記述せず、特定の人物や出来事というテーマごとにエピソードを記述します。
「クロニクル」のニュアンス
クロニクルには時として、真偽が定かではない伝説的な要素が含まれます。 伝説的な要素が含まれるのは日本や中国の歴史書でも同じですね。 日本書紀など大昔の歴史書では、歴史の最初の部分において人か神かも定かではない存在が活躍します。
3. その他の意味
"chronicle" には、上述の基本的な意味の他に次の意味があります:
- 何かの出来事の詳細な記録あるいは報告。
- 事の顛末。一部始終。
- 新聞社の社名。 (例. 米国イリノイ州の地方紙 "Homewood-Flossmoor Chronicle"。"Homewood-Flossmoor" は地名)
- 旧約聖書を構成する文書の1つ。 "Chronicles" と複数形で表記されるが単数扱い。
- 「事実を記録する」という意味の動詞。 文章による記録に限らず、写真や動画による記録も含む。
4. 言葉の由来
"chronicle" という語は、年代記や編年史において歴史上の出来事が "chronological order(クロノロジカルな順番)" で書物に記載されることに由来します。
クロノロジカルな順番とは「出来事が発生した順番」あるいは「時系列に沿った順番」という意味です。
"chrono(クロノ)" に「時間」という意味があります。
5. "chronicle" の用例
a chronicle of the kings of England
イングランド国王年代記
a Chronicle of the French Revolution
フランス革命の記録
Our mission is to chronicle the life of our community.
われわれ(新聞社)の使命は地域社会の生活を記録することだ。