質問: "somebody to love" とは、どういう意味ですか?
回答: 2つ意味があります。 次の2つです:
- 愛すべき誰か、誰か愛せる人
- 愛してくれる誰か
詳しくは以下をご覧ください。
1. パーツの解説
1.1. "somebody"
"somebody" の意味は「(不特定の)誰か」です。
1.2. "to love"
"love" の意味は「愛する」。 "love" には名詞としての意味(愛)もありますが、ここでは動詞です。
"to love" は不定詞の形容詞的用法で、形容詞として(*) "somebody" を修飾します。 つまり、"somebody" がどういうものかを "to love" が説明します。
ゆえに、"somebody to love" で「愛するような誰か」という意味になります。
(*) "to love" が形容詞として働くので「形容詞的用法」と呼ばれる。
2. 用例
2.1.「愛すべき誰か」
I need somebody to love.
私には誰か愛すべき人が必要だ。
上記の例文では、不定詞中の動詞 "love" の主語が "I" で、目的語が "somebody" だと認識されます。
関係代名詞を用いて書き換えると "I need somebody that I love" です。
"I need somebody that I love" の "love" の目的語は "somebody"。
2.2.「愛してくれる誰か」
次の文は上の文の文末に "me" を追加しただけ。 ですが文の意味は大きく変わり、動詞 "love" の主語が "somebody" だと理解されます。
I need somebody to love me.
私を愛してくれる誰かが必要だ。
2.3. 用例の解説
1つ目の文
- 1つ目の文 "I need somebody to love." では、"love" の目的語が明示されていないので "somebody" が "love" の目的語だと認識されます。
- その結果、「愛するのが私(I)で、愛されるのは誰か(somebody)」という意味に理解されます。
上記から、"I need somebody to love." は「私は(私が)愛する誰かを必要とする」という意味です。
2つ目の文
- 2つ目の文 "I need somebody to love me." では "love" の目的語として "me" が明示されています。 ゆえに、誰がなんと言おうと "me" が "love" の目的語です。
- そして、"love" の主語は "somebody" だと認識されます。
"love" の目的語が「私(me)」なのに "love" の主語まで「私(I)」だと、愛されるのと愛するのが同一人物になってしまいますので。
- その結果、「愛するのが誰か(somebody)で、愛されるのは私(I)」という意味に理解されます。
上記から、"I need somebody to love me." は「私は私を愛してくれる誰かを必要とする」という意味です。