質問: 映画関連の「フィーチャレット」とは、どういう意味ですか?
回答:「特典映像」などの意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「フィーチャレット」を英語に戻すと "featurette" です。
2. 2つの意味
"featurette" には次の2つの意味があります:
- 短編映画 ・・・ 映像の時間が約20分~40分超の映画。
- 特典映像 ・・・ 映画のDVDなどにオマケとして付いて来る映像。 例えば、その映画の舞台裏(制作の模様)を収めたドキュメンタリー映像(メイキングオブ)や、出演者や監督へのインタビューの映像。
カタカナ語「フィーチャレット」は一般的には「特典映像」の意味です。
3. 言葉の成り立ち
"featurette" は "feature" と "-ette" から成ります:
そうした映像のうちメインとなるものを "feature film" と呼びました。 プロレス・漫才・落語などにおける「前座」に対する「真打ち、メインイベント」に相当するのが "feature film" でした。
- feature ・・・「本編の映画」を意味する英語 "feature film" が略されたもの。
- -ette ・・・ 「小ささ、矮小さ」を意味する接尾辞。 いわゆる指小辞。
"feature film" について
詳しい意味
"feature film" の詳しい意味は次の通り:
上映会で上映される映画のうち予告編やオマケ映像を除く本編。 それだけのためにお金を払って映画館に来る価値がある、十分な長さの映画。 一般的な映像時間は75~210分。 最低でも40分以上。
歴史的な意味
"feature film" は20世紀初頭には「メイン・イベント的な映像作品」を意味しました。
20世紀初頭の欧米の映画館では1度の上映会で複数の映像(*) を上映しました。(*) 時事的な(ニュースの)映像、アニメ映画、週刊連載のマンガ1話ぶんに相当する映画、ドキュメンタリー映像など。
当時おそらく、映画館に行く人は毎週のように映画館に通ったのでしょう。
"feature film" の "feature" の意味は「呼び物(興行や催し物で客を寄せる要素)」。 "feature" は名詞ですが、"feature film" では形容詞的に用いられる。