質問:「ギフテッド」とは、どういう意味ですか?
回答:「天才(の)」などの意味です。
詳しくは以下を御覧ください。
1. 英語に戻すと
「ギフテッド」を英語に戻すと "gifted" です。
2. 意味について詳しく
2.1. "gifted" は形容詞
"gifted" は形容詞です。 "gifted" の意味は次の通り:
- (特定の分野で)先天的に並外れた才能を有している、天才である、天性の~
- (IQにおいて)天才の(*)
(*) どんな分野の天才かが明らかでなければ、"gifted" は「知能が著しく高い」という意味に理解される。
- (演奏・パフォーマンス・作品などについて)天才的な
- (物について)贈与された
2.2. 名詞としての "gifted"
名詞としての意味はない
"gifted" に名詞としての意味はありません。
"gifted" の項に名詞としての意味を記載する辞書が(今のところ)存在しません。
けれど名詞として使われる
ですが、"gifted" が「天才(の人)」を意味する名詞として使われることはあります。 例えば次の文:
A second misperception is that the gifted are those who get high marks in school.
(天才に対する)2つ目の誤解は「学校で優秀な成績を収めるのが天才である」というものです。
その理由は
上の例文で "gifted" が「天才」という名詞の意味になる理由は、"gifted" という言葉それ自体ではなく英語のルールにあります。
そのルールとは次のもの:
the + 形容詞 = (形容詞)な人たち
このルールにより、"the gifted" は「天才たち、才能に恵まれた人たち」という意味になります。
同様に、"the poor" なら「貧者、貧乏人たち」、"the rich" なら「金持ちたち、富裕者層」、"the old" なら「高齢者たち」という意味です。
カタカナ語も
「天才(たち)」を意味する名詞であるカタカナ語「ギフテッド」も、由来は上述の「the + 形容詞」です。
3. 用例
名詞として用いられる "the gifted"
A second misperception is that the gifted are those who get high marks in school.
2つ目の誤解は「ギフテッド(天才)とは学校の成績が良い者である」だ。
The gifted are those with high IQs; the precocious are those with even higher IQs ascertainable at an even younger age.
ギフテッド(天才)とはIQが高い者のことだが、プレコシャスはさらにIQが高くギフテッド以上に幼いうちからIQの高さが明らかである。
# "precocious" は「早熟な」を意味する形容詞。 この用例では "gifted" より格上の「早熟な天才児」の意味で使われるが、"precocious"の項に名詞としての意味を載せる辞書が(現時点では)存在しない。
形容詞の "gifted"
a gifted pianist
天性のピアノ弾き
特定の分野に関して
a gifted pianist
天性のピアノ弾き
知能的な意味で
a gifted person
天才
gifted children
天才児たち
天才により生み出された
a gifted rendition
天才的な演奏
his gifted work
彼の天才的な作品
贈与された
gifted assets
贈与された資産
a gifted bracelet
贈り物として頂いたブレスレット
4. 言葉の由来
形容詞 "gifted" の由来は「贈与する、賦与する」を意味する動詞 "gift"(*) です。
"gift" の過去分詞形 "gifted" が形容詞として定着しました。
(*) "gift" は元々は「贈り物、ギフト」を意味する名詞でしたが、16世紀から動詞としても使われています。
過去分詞 "gifted" の用例
次の文では "gifted" が形容詞ではなく "gift" の過去分詞形です:
Nature has gifted her with a fine voice.
天性は彼女に素晴らしい声を与えた。