"I'm back(アイム・バック)" の意味

1. "I'm back." の意味

"I'm back." は「戻って来たよ」とか「(いま)戻ったよ」という意味です。

"I'm back." は、どこか(建物や部屋など)を留守にしていた人が、留守にする前からその場にいた人に自分が戻ったことを伝えるときの表現です。
留守にしている期間は数分~数年と色々です。

2. 解説

"I'm back." は "I am back.(アイ・アム・バック)" という表現の短縮形です。

2.1. "I" の意味

"I" は「」という意味です。 「ぼく」や「オレ」と訳すことも。

2.2. "am" の意味

"am" は be動詞

"am" は be動詞です。「be動詞」という名称からわかるように "am" の本来の形は "be" で、"I" という主語の存在により "am" という形に変わっています。

be動詞の基本的な意味

be動詞の基本的な意味は2つです。 1つは「イコールの関係」を表す意味で、もう1つは「存在」を表す意味です:

  • イコールの関係」を表す be動詞は「~である、~だ」と訳されます。 例えば、"A is B." の "is" です。 "A is B." は「AはBである」という意味で、"A=B" という関係です。
  • 存在」を表す be動詞は「(~に)いる、ある、存在する」と訳されます。 「存在」を意味する be動詞は、"there(そこに)" や "here(ここに)" や "in his room(彼の部屋に)" など場所を表す副詞(句)と共によく用いられます。 例えば "I am here." は「私はここにいる」という意味ですし、"I will be here." なら「(未来のいつかに)私はここにいるでしょう」という意味です。

"I'm back." での意味

"I am back." の "am" は「いる、存在する」のほうの意味です。

2.3. "back" の意味

"I'm back." では副詞

"back" には名詞形容詞としての意味(*) のほかに副詞としての意味もあり、"I am back." の "back" は副詞です。

(*) 名詞としての意味は「背中」や「後ろ」など。 形容詞としての意味は「後ろの」など。

"I'm back." での意味

"back" の副詞としての意味は色々ありますが、"I'm back." では「元の位置や状態に戻って」です。

"back" が形容詞である可能性も

品詞の解釈しだいでは、この "back" は形容詞で、それに伴い "am" も「~である」のほうの意味に理解します。

ですが実用的には重要度が低い(どっちでもいい)事柄なので、この話はこのページの最後に回します。 興味がある人だけ見てください。

2.4. "I am back." 全体の意味

上記から、"I am back." は「私は元の位置に戻った状態でいる」という意味です。 それを自然な日本語にしたのが「戻ったよ」です。

3. 例文

次の例文はネット掲示板の書き込みです。 数ヶ月~数年ぶりに掲示板に書き込んだのでしょう。
Hey everyone. I'm back here again. I doubt anyone remembers me though.
やあ、みんな。 またここに戻って来たよ。 誰も僕のことを覚えてないんじゃないかな。
次の例文はネット検索で適当に見つけてきた文です。 これも、しばらくぶりに皆と会ったのでしょう。
Well I'm back. How have you been?
やあ、戻って来たよ。 みんなどうしてた?
次の例文は、"Chicago Is Calling Me Home" という小説からの引用です。
"I need to see Sharon." "She was here awhile ago and she left, said she'll be right back" (中略) Then Sharon enters the door(中略)"I'm back." Sharon walks over to Geoff and kisses him.
「シャロンに会わなきゃならないんだ」「シャロンなら少し前にここにいたけど、さっき出かけたよ。 すぐに戻ってくるって言ってた」(中略)そしてシャロンが部屋に入って来る(中略)「戻って来たわ」 ジェフ(Geoff)のもとへ歩み寄りキスをするシャロン。

上の例文中の "she'll be right back" は "I'm back" の類似表現です。 違いは、主語が "I" ではなく "she" である点と、動詞が1人称単数現在形の "am" ではなく3人称単数未来形の "will be" である点です。 この "right" は副詞で、「すぐに」という意味です。

4. 補足: "back" が形容詞である可能性も

4.1.「Wiktionary」では形容詞

先進的だが信頼性がいまいちな辞書「Wiktionary」では "back" の形容詞の項に「元の状態に戻った」という叙述用法(*) の意味を記載しており、その例文として "he’s back(彼は戻っている)" を挙げています。

(*) SVC(第2文型)やSVOC(第5文型)の「C(補語)」の位置に入る形容詞が叙述用法。 例えば、"The flower is red." の "red" が叙述用法。

「叙述用法」の対義語は「限定用法」。 例えば "a red flower" の "red" は限定用法。
"he’s back" と "I'm back." の違いは主語だけですから、Wiktionary の品詞分類によれば、"I'm back." の "back" は「戻った、戻っている」を意味する形容詞です。
"back" が形容詞ばあい、"I am back." は第2文型(SVC)となり、be動詞も「~である」のほうの意味に解釈される。

4.2. 他の辞書では

ですが、「Longman」や「Oxford Learner's」といったオーソドックスな辞書では、「形容詞 "back" は名詞の前にしか置かれない(*)」と説明しています。
(*)「名詞の前」とは、例えば "the back garden(裏庭)" の "back"。

つまり「Longman」などによると、形容詞 "back" は限定用法のみです。 なので、形容詞 "back" がSVCのCになることはありません。

よって、「Longman」などの品詞分類によれば、"I am back." の "back" は形容詞ではあり得ません(副詞でしかあり得ない)。
"back" が副詞のばあい、"I am back." は第1文型(SV)。 副詞が文型の要素としてカウントされないので。

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