"Let it snow" の意味は?

意味

"let it snow" は「雪よ降れ」という意味です。
Let it snow tonight.
今夜、雪が降りますように。

解説

"snow"

"snow" は、ここでは「雪が降る」という意味の動詞です。

"it"

"it" は、ここでは特に意味がありません。 "snow" という動詞の主語に当たるものが必要だというだけの理由で形式的に置かれています。

"let"

"let" は「~させてやる」という意味が有名ですが、"let it snow" の "let" は「~であるといい、~でありますように」という願望を意味します。
Let it rain tomorrow.
明日、雨が降りますように。
"Don't let~" の場合は逆に、「~でありませんように」という意味になります。
Don't let him be the one who died, she prayed.
亡くなったのが彼ではありませんように、と彼女は祈った。

「願望」の "let" の由来

「願望」の "let" は、もともとは「神さまへの命令」だと考えられます。

これについて以下で、順を追って説明してゆきます。

1. "Let it snow." は命令文

"Let it snow." は命令文です。 命令文とは「~しなさい」と誰かに指示する文のことです。

2. 命令文の例

簡単な命令文の例は次の通り。

Eat!
食べなさい!

次は "let" を用いる命令文の例。

Let him sleep.
彼を眠らせてやりなさい(眠るのを邪魔するな)

この文では「彼を眠らせてやりなさい」と誰か(彼の眠りを妨げる人)に命令しています。

3. "Let it snow." の指示の相手は?

そうすると "Let it snow." では、誰に「雪を降らせよ」と指示しているのでしょうか?
"let" には「~させてやる」という容認の意味のほか、「~してくれ、~せよ」という要請の意味もあります。

おそらく神さまです。 "Let it snow." は、神さまに向かって「雪を降らせておくれ」と要請していると考えられます。

4. この説の根拠となる例

例えば、次の文を見てください。
Please God, let it snow tomorrow.
神様お願いだ。 あした雪を降らせてくれ。
上記の文は神さまに対する命令文ですが、そこから "Please God" を省くと、次の通り「願望」の文になります。
Let it snow tomorrow.
あした雪が降りますように。

5. 結論

以上から、「願望」の "let" は、もともとは「神さまへの要請」なのだと思います。

"let it snow" が「容認」を意味することも

"let it snow" の "let" が「願望(奨励)」ではなく「容認」を意味することもあります。 例えば次の文。
Let it snow - it won't spoil our afternoon.
降ればいいさ。 私たちの午後は雪で台無しになりはしない。
この "let" も、文の成り立ちとしては「神さまに対する指示」と見なせます。 神さまに向かって、「神さまよ、雪のヤツに降らせてやりな。 雪が降っても問題ねえ」というわけです。
神さまに向かって偉そうな口の利き方に思えますが、文の成り立ちとしては、こういうことだと思います。

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