「粉塵の憤怒」?
"rage of dust(レイジ・オブ・ダスト)" は英語の慣用句ではありません。 したがって、"rage of dust" は "rage" と "of" と "dust" の意味を合わせたそのままの意味になります。
そう考えると、 "rage of dust" は「粉塵の憤怒」という意味なのでしょうか...?"rage" と "dust" それぞれの意味
"rage" には「憤怒・激怒」という意味のほか「(嵐・疫病などの)猛威」や「激しい風・波」や「渇望・激しい食欲」や「大流行」といった意味もあります。
そして "dust" には、「埃(ほこり)」や「塵(ちり)」という意味のほかに、「やがては死んで塵へと戻る定めにある人間の肉体」という意味や「無価値なもの」という意味もあります。
"rage of dust" の真の意味
上に列挙した "rage" と "dust" の意味の中から、それっぽい意味の組み合わせを選ぶと、"rage of dust" は「無価値なモノの激怒」、つまり「ちっぽけな存在である者が抱く激怒」という意味ではないかと思われます。
問題点
ただ、この解釈で問題となるのが、「無価値なもの」を意味する定義として辞書に "something of little or no worth" とある点です。
何かの語が「者または物」を意味する場合、一般的には "someone or something" と記載されます。 よって、"dust" は、「無価値なもの」は「無価値な物」であり「無価値な者」ではありません。
"dust" は「みじめな状態」という意味でもない
"dust" には「みじめな状態」という意味もありますが、この意味での "dust" は次のような表現で用いられ、"dust" 自体は人を意味しません。
- lick the dust:(地面を舐める→)屈服する、殺される
- leave ~ in the dust: ~に勝つ
- bite the dust: 戦闘で殺される、敗北する
結論
"RAGE OF DUST" という表現の意味はわかりません。
"rage of dust" で検索しても、SPYAIR が歌うガンダムの主題歌のタイトル以外の用例は1つも見つからないことから、英語圏で "rage of dust" という表現を使うことは無いと思われます。
"RAGE OF DUST" は無理に日本語に直そうとせず「レイジオブダスト」としてあるがままに受け入れるのが良さそうです。