「ショート・ソード」とは

ショート・ソードとは

ロールプレイング・ゲーム(RPG)などのファンタジー作品に登場する武器の1つにショート・ソードというものがあります。

「ショート・ソード」は英語で "short sword(あるいはスペースを空けずに shortsword)" であり、これを日本語にすると「短い剣」となりますが、「ショート・ソード」とは実際にはどういう武器を指すのでしょうか?

ショート・ソードとは刃渡り(刃の長さ)が30~60cm程度の刀剣のことです。
辞書で "short sword" の意味を調べると「刃渡りが短い刀剣」とありますから、"short sword" に対応する日本語は「短剣」となります。

2つの分類

ショート・ソードは次の2つに大別されます:
  1. 古代に製鉄技術が未熟で高品質の鋼鉄(普通の鉄に比べて炭素含有量が適度で、それゆえに強靭。「鉄」の英語が「アイアン」であるのに対して、「鋼・鋼鉄」の英語は「スティール」)を作り出せず長い剣を作れなかったがゆえに短くならざるを得なかったショートソード
  2. 中世以降において主に副武器として携帯されたショートソード

1.の例として挙げられるのは、古代ローマ帝国で使用された短剣「グラディウス(Gladius)」です。 グラディウスは鋼鉄製で、刃渡りは45~68cm(剣の全長は60~85cm)、刀身の幅は5~7cm、重量は700g~1kgほどであったとされます。

2.の例として挙げられるのは、16世紀以降に海軍士官などが近接戦用に携帯した「ダーク(Dirk)」と呼ばれる短剣です。 第二次世界大戦中に日本海軍で使用された士官用の短剣も英語では「ダーク」に分類されます。 ダークにも様々な種類があるので一概には言えませんが、検索で調べたところ刃渡りが32cmというケースと42cmというケースが見つかりました。 重量は刃渡りが42cmのもので465gです。

日本の武士(サムライ)が携帯する脇差や大航海時代に船乗りが使用したカットラス(cutlass)もショートソードに分類されます。

ファンタジー世界での扱い

ファンタジーの世界では、ホビットやハーフリングなどの小柄な種族あるいは(RPGのクラスとしての)盗賊のように身軽さを身上とする人が主武器として使用したり、アーチャー(弓使い)や戦士が副武器として使用したりします。

ダガーとの違い

RPGには「ダガー(dagger)」という武器も登場することがあります。 ダガーとはナイフのうち両刃(左右対称)で切っ先が鋭く尖っており(主に人を)刺すことに特化したものを指します。 RPGにおいてダガーはショート・ソードよりも小型の武器として扱われますが、現実の世界においてダガーはショート・ソードとどう異なるのでしょうか?

ショート・ソードはダガーの一種です。 ダガーの中でも大ぶりのものがショート・ソードと呼ばれます。
ショート・ソードがダガーの一種でダガーがナイフの一種なので、ショートソードも広い意味ではナイフの一種ということになります。

一般的には、刃渡りが30cm以下の短剣をダガー、そして刃渡りが30cmよりも長いものをショート・ソードと呼ぶようですが、刃の長さだけでなく刃の重厚さも問題となります。

ショート・ソードとダガー(やナイフ)の区分は曖昧で、ある人が「ショート・ソード」と呼ぶ短剣を別の人が「ロング・ダガー(長いダガー)」あるいは「ロング・ナイフ(長いナイフ)」と呼ぶこともあります。