質問: 007映画『ダイ・アナザー・デイ』の『ダイ・アナザー・デイ』とは、どういう意味ですか?
回答:「後日に死ぬ(のに生き延びる)」という意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「ダイ・アナザー・デイ」を英語に戻すと "Die Another Day" です。
映画『ダイ・アナザー・デイ』の原題も『Die Another Day』。
2. 解説
2.1. 直訳
"die another day" の直訳は「別の日(後日)に死ぬ」です。
- die ・・・ 死ぬ
- another day ・・・ 別の日(に)、後日(に)
2.2. 完全な表現
《警告》 以下には、この映画のネタバレを含みます。
原題の "Die Another Day" は、この映画の作中でジェームズ・ボンドが悪役グスタフ・グレーブスに向ける次のセリフに由来します。
"So you lived to die another day... Colonel."
「生き延びていたわけか。 どのみち死ぬことになるがな... 大佐」
# この「どのみち死ぬことになる」とは「お前はオレが殺す」ということです。
グスタフ・グレーブスはタン・サン・ムーン大佐が遺伝子療法で容姿を変えて別人になりすました人物。 ムーン大佐は映画の最初のほうで、自動車ごと崖から落ちて死んだと思われていました。
"live to die another day" を以下で解説します。
"live to die another day" の解説
- live ・・・「生きる」を意味する動詞。
- to ・・・ 前置詞。 動詞 "die" と組み合わさって不定詞を形成する。
- die another day ・・・「別の日(後日)に死ぬ」を意味する動詞句。
"to die" は不定詞
"live to die another day" の "to die" は不定詞の副詞的用法です。 副詞的用法は「~するために」と訳すのが基本です。
意味は「運命」
ですが、今回の副詞的用法は「~することになる(~する運命にある)」と訳します。
「~することになる」を "live to die another day" に当てはめると、「生きているが後日に死ぬことになる(とりあえず今日は生き延びた)」です。
例えば戦場の兵士
"live to die another day" の分かりやすい使用例は、戦争に参加している兵士です。「どうせこの戦争で死ぬ運命だけど、とにかく今日の戦闘は生き延びた」というわけです。
"live" を "survive(生き残る)" に置き換えて "survive to die another day" とすると意味を掴みやすいでしょう。